香港、性暴力、コロナ… 「ヤマガタ」に集まった過酷な現実と希望

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佐藤美鈴
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 初のオンライン開催となった山形国際ドキュメンタリー映画祭が7~14日に開かれた。インターナショナル・コンペティション部門の大賞(ロバート&フランシス・フラハティ賞)には、香港の複数の監督が匿名で「香港ドキュメンタリー映画工作者」として作った「理大囲城」が選ばれた。

写真・図版
「理大囲城」=山形国際ドキュメンタリー映画祭提供

大賞は香港「理大囲城」

 同部門には114の国・地域から1155本の応募があり、厳選された15作品が出品。全体では国内向けに49作品がオンライン配信され、期間中約8700回の視聴があったという。

 「理大囲城」は2019年、民主化運動で警察に包囲されたデモ隊が大学に籠城(ろうじょう)する姿を内部からとらえた。防護マスクやモザイク処理で顔はほとんど見えないが、若者たちの焦燥や疲弊がまざまざと映し出される。

 インディペンデントの映画作家たちが撮影した映像をまとめた作品で、香港では一般公開がかなわず、安全上身元も明かせないという。

 受賞を受けメッセージを寄せ…

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