日本だけで大ヒット、なぜ? 女子ゴルフで異様な使用率の△パター

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渡辺芳枝
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 購入は数カ月待ち、フリマサイトでの取引価格は定価の2~3倍につり上がることも。

 そんな入手困難なゴルフ用品がある。

 米テーラーメイド社製で、三角形の部品が目印のパターだ。ただ、こんなに売れているのは日本だけ。プロで使っているのも、日本の女子選手ばかりだ。

 一体、何が起きているのか。

米国では定価で買えるのに……

 「正直、驚きの売れ方です」

 テーラーメイド社のマーケティング担当・金村宰弘(ただひろ)さんは語る。

 話題のパターは、昨年2月発売の「トラス」、同様の構造を使い今年6月から販売された「TPコレクション ハイドロブラスト」シリーズだ。「TP」の発売に伴って、「トラス」はすでに生産を終えている。

 実際、女子ツアーを見ていると「この人も、あの人もトラスだ」と感じる。

 10月のある女子ツアー大会では、約2割のプロ選手がトラスか、TPシリーズを使用していたという。

 これは異常な割合で、プロ選手からは「私も欲しい」という要望がまだ相次いでいるが、在庫がないため渡せていない状態だ。

 ゴルフ用品店からの注文も増え続けており、テーラーメイド直営店でさえ店頭に並ぶ前に売りきれる状態となっている。

 「ミスヒットをカバーしてくれる」のが、このパターの最大の売り。

 シャフト(持ち手の棒)とヘッド(打つ部分)のつなぎ目に三角形の面があることで安定感が増し、球に当たる角度が多少ズレてもまっすぐ転がしてくれるという。丈夫な建築物を造るために三角形を組み合わせる「トラス構造」からヒントを得て開発された。

 このパター、米国では公式サイトで定価で買うことができる。「TP」は世界ランキング2位の米選手、ダスティン・ジョンソン(37)のために開発されたが、彼はほとんどツアーで使っていない。米本社も、日本の売れ行きに驚いているという。

「普通の売れ方」、一気に変わった

 「日本でも、最初は普通の売れ方だったんです」と金村さんは振り返る。

 女子ゴルフ界で注目され始め…

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