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「第6波は必ず来る」と専門家が言うわけは ワクチン先行の海外でも

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野口憲太 姫野直行
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 新型コロナウイルスの感染者数が減り、東京や大阪では、認証を受けている飲食店に対する営業時間の短縮要請が解除される。ただ、「第6波は必ず来る」とみる専門家は多い。いま解除されることをどう考えればいいのか。専門家はどうみるのか。

 感染症に詳しい昭和大の二木芳人客員教授は「認証店だからと油断せず、自分自身で安全かどうか評価することが必要」と指摘する。とくに、店内に客が密集していないか、換気は十分か、の2点を重視すべきで、「店側と客側で一緒に感染対策の意識をもつことが大切」という。

 政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の臨時構成員を務める太田圭洋・日本医療法人協会副会長は、感染対策を引き続きとる必要性を指摘したうえで、現在の感染状況を踏まえ、制限を解除する流れには理解を示す。

 感染者数が減った要因の一つとされるのは、ワクチン接種だ。東京都では19日時点で、64%の人が2回の接種を終えている。ただ、太田さんは接種を完了した後に感染する「ブレークスルー感染」の警戒を強める必要があると指摘する。「ワクチンを過信せず、打っても自分が感染し、人にうつす可能性もあると考えながら、飲食も含めた行動をしてほしい」

 飲食物を口に運ぶとき以外はなるべくマスクを着用する▽はしやグラスなどは使い回さない▽少人数で短時間を心がける▽体調が悪いときは参加しない――ことなどが大切だ。

 感染症の専門家の間では、「第6波は必ず来る」という見方が大勢だ。

 日本では6月ごろから現役世…

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