建設進む「石木ダム」、二審も工事差し止め請求棄却 県に注文も

布田一樹
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 長崎県佐世保市が同県川棚町で建設を進める石木ダムをめぐり、反対住民や支援者ら約400人が関連工事の差し止めを求めた訴訟の控訴審で、福岡高裁(森冨義明裁判長)は21日、原告側の控訴を棄却する判決を言い渡した。原告側は上告する方針。

 原告側は、工事によってふるさとを奪われ、憲法で保障された「人格権」が侵害されると主張。これに対して昨年3月にあった一審の長崎地裁佐世保支部判決は、原告側が主張する権利について「差し止めを求めうる明確な実態を有しない」として退けていた。

 この日の控訴審判決も「権利の内容は抽象的で不明確である」と同様の判断を示した。ただし被告の県などに対して「地元関係者の理解が得られるには至っておらず、県をはじめとする事業者には今後も理解を得るよう努力することが求められる」と注文もつけた。(布田一樹)