第24回真の「草の根」はどぶ板かネットワークか 枝野氏地元で自民と火花

2021衆院選立憲自民

岡本進
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 19日夕、大宮駅前で立憲民主党枝野幸男代表(57)の出陣式が候補者不在で開かれた。今回の衆院選も党首として全国を飛び回る。代わりにマイクを握った参院議員らが「埼玉から初の首相を」と連呼した。

 衆院埼玉5区は、枝野氏と自民前職の牧原秀樹氏(50)との一騎打ちだ。枝野氏に選挙区で5回連続で敗れている牧原氏は、JR北与野駅近くの選挙事務所での出陣式で「相手は最大野党の党首。ここで勝てば野党も世代交代が起き、日本の政界が新たな景色になる」と訴えた。

 両候補は「草の根」活動のあり方を巡って火花を散らす。JRやニューシャトルなどの20近い駅があり、東京への通勤者も多い選挙区だ。

 牧原氏は「隅々まで回ってきたので各自治会のおみこしの歴史はすべて知っている。今年の夏は雑草の伸びが早かったので公園や道路の雑草刈りを市につないできた」と強調。相手との相違点を「『草の根』か『草の根じゃない』が一番の違い」と言う。前回は立憲ブームもあって引き離されたが、前々回は約3千票差まで追い詰めた。

 これに対し、枝野氏は「『昭和のどぶ板(活動)』だけでは草の根の声は受けとめきれない」。「どぶ板」とは、どぶ板のあるような細い路地の一軒一軒まで回るという政治用語だ。「地縁ではなく、様々な社会のネットワークを通じて政治に届いていない声を聞いてきた」。そうした30年近くに及ぶ議員活動で保守層にも食い込んできた自負がある。

 牧原氏の陣営幹部は「相手は手ごわいが、接戦に持ち込みたい」と言う。

埼玉5区の候補者

枝野 幸男 57 立前⑨ 党代表

牧原 秀樹 50 自前④〈公〉 元経産副大臣

(届け出順。丸囲み数字は当選回数。ヤマカッコ囲み政党は推薦。年齢は投開票日現在)(岡本進)

2021衆院選

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