不漁や赤潮に苦しむ漁業者への支援 政治家は言うだけでなく実行を

2021衆院選

聞き手・大野正美
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定置網漁業者 中村憲二さん(73)=北海道標津町

 根室海峡に面した北海道標津町の沿岸で定置網を使って秋サケを捕りながら、全国と道の定置漁業協会の会長理事も務めています。

 道の秋サケ漁は近年、漁獲数が10年前の約半分に落ち込むなど、不振続きです。標津も、昨年並みか少しだけ良いかという感じですが、通常は4年で川に戻るサケより大型の5年魚が多く、それで重量が増え、値段が上がったことなどで何とかやっています。

私の争点@北海道

 1年半以上続くコロナ禍の中で行われている衆院選。有権者は政治に何を思い、どんな政策を望むのか。北海道内各地で聞いた。

 魚が捕れないと、漁業者だけでなく加工屋さんも困る。増殖事業に使うお金も出てこない。原因として、海水温上昇など自然環境の変化が前から指摘されていますが、国などの調査の速度が遅い。

 健康な稚魚の育成で青魚に含まれる脂肪酸を与える北海道の試みなど、対策はされています。しかし放流後4年は帰ってこず、すぐに結果は出ない。国の技術も使って早急に原因を究明し、水産資源を底上げすることをまず望みます。

 サンマなども含めた不漁に加え、赤潮による被害も起きました。道の太平洋岸でウニや秋サケが大量死しました。原因のプランクトンはロシアから南下したともいわれます。根室海峡やオホーツク海側でも起きる可能性があり。震災並みの災害となりかねません。

 不漁や赤潮に漁業者が苦しむ今、所得補償も重要な課題です。漁業者が1、国が3の割合で積み立てて収入を安定させる施策などがありますが、さらに充実してほしい。どの政党も「漁業は大変だ。何とかしなければ」と支援の必要を言います。言うだけでなく本当に実行してくれるのか。選挙では、そうしたことを見ていきたいと思います。(聞き手・大野正美)

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