第5回孤立する学生、自ら支援団体立ち上げ 「助けて」が言える社会に

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沼田千賀子
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 10月上旬、仙台市にあるオフィスビルの会議室に、大学生7人が集まった。市内を拠点に、コロナ下で孤立しがちな学生らを支援する学生団体「はぐね」のメンバーだ。

 「コロナで自由に活動できず、人と関わりたかった」との思いから始まった活動。2週間ぶりの集まりで、笑顔を交えながら「新しくメンバーになった人の歓迎会をするから、この日はあけといて」「SNSのフォロワーが微増しました」と報告しあった。

コロナで対面授業なし 読書、散歩、自炊の毎日

 代表の狐野彩人(このさいと)さん(20)は北海道出身。2020年春に東北大学に入学したが、ちょうど新型コロナウイルスの感染も広がった。授業はオンラインになり、まったく友達ができなかった。高校生のころは約300人の同級生に少しずつ声をかけて全員と顔見知りになるほど、人と交わるのが好きだった。ところが仙台ではコロナに阻まれ、孤立を深めた。

 自宅で本を読んだり、ひたすら外を歩いたり……。なるべくお金を使わないように、散歩に出てもどこにも寄らず、おなかがすいたら自宅に戻った。インスタントのみそ汁と豆腐、キムチ、納豆など好物を食べ、シャワーを浴びて寝る。そんな日が続いた。

 「どこかに所属したい」と大学の運動部に入ったが、自主練習が続いて人間関係は深まらず、結局やめた。大学祭の運営事務局には抽選で落ちた。居場所が見つけられず、「自分は必要とされていない」と落ち込んだ。

■「入学以来、ずっと燃焼不足…

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