突然歌い出す女の子は好きですか?(小原篤のアニマゲ丼)

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「アイの歌声を聴かせて」から、転校初日に教室でいきなり歌い出すシオン (C)吉浦康裕・BNArts/アイ歌製作委員会
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 29日公開の長編アニメ「アイの歌声を聴かせて」は冒頭、転校してきた女子高校生シオンが教室でいきなり高らかに歌い出します。「あなたは~しあわせになれるのよ~」。目の前で歌いかけてくるシオンに主人公サトミは仰天、級友らもボーゼン。どう見てもヤバい人です。

 「ディズニーアニメの『美女と野獣』や『アラジン』を見て、いつか日本のアニメでミュージカルをやりたいと思っていました」と語るのは原作・脚本・監督の吉浦康裕さん。「今はアイドルものなどでアニメキャラが歌い踊るのは珍しくなくなりましたが、それは僕のやりたいミュージカルとは違うんです」

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吉浦康裕監督=東京・新宿

 とは言え「アイ歌」も普通のミュージカルじゃありません。「共同脚本の大河内一楼さんと話して、ミュージカルのお約束はやめようと決めたんです。日常場面でいきなり歌い出すシオンは周りから浮いて、ズレている。でも物語が進んで2曲、3曲と歌うとそのズレがなくなっていき、登場人物も観客も素直に感動できるものになっていく、という計算です」

 ここには二重三重の仕掛けが…

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