「育休とるでしょ?」 妻に言われるまで「すっぽり抜けてた」ワケは

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滝沢卓
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 自分の月収だと育児休業中の収入はどうなるのか。そんな疑問にすぐ答えてくれるシミュレーターがある。つくったのは、1年以上の育休を取った千葉県の男性だ。しかし、当初は妻に促されるまで育休を取ることは「すっぽり頭から抜け落ちていた」という。どうして? 男性育休に関心がある大学生2人とともに質問をぶつけてみた。

 IT企業の会社員、伊美裕麻さん(31)は長男(3)が2018年に生まれ、直後に1カ月の育休を取った。

 その後、職場復帰してからは午前7時半に家を出て、帰宅は早くて午後7時過ぎに。一方、妻は育休を継続したため、日中の育児や家事を一人だけで担う「ワンオペ」状態になった。妻は子どもを見ながらでは、食事やトイレもままならない。伊美さんが帰宅すると「妻は疲れ果てて寝る」毎日だった。限界を感じ、生後10カ月になって2回目の育休を取得。保育園に入れなかったことも重なり、育休は2歳まで1年3カ月続いた。

 育休中は授乳以外は何でもやった。もともと料理は伊美さんの担当で、その延長で離乳食もつくった。大人の食事とは別メニューを考える大変さにストレスを抱えた。しかし、「妻は出産で満身創痍(そうい)状態からスタートしている。自分ができることをしようと思った」。

 男性育休がテーマのSNS上のイベントに参加したのは、長男が生後半年の頃だ。子育て世代から様々な意見を聞き、育休中の収入を不安視する声が印象に残った。

女性からはたらきかけること?

 育休は雇用期間などの一定条…

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