7年越しの愛、涙の会見…様変わりする、世界のロイヤルウェディング

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聞き手・鈴木友里子
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 日本では秋篠宮家の長女眞子さまと小室圭さんの結婚が注目を集めていますが、世界に目を向けると各国の王室の結婚事情は様変わりし、時代とともに変わり続ける王室そのものの姿が反映されています。「立憲君主制の現在」などの著書があり、世界の王室事情に詳しい関東学院大学の君塚直隆教授に聞きました。

スウェーデン王女の7年越しの結婚

――欧州で最初に王位継承権を男女平等にしたスウェーデンで、カール16世グスタフ国王の第1子で王位継承順位1位のビクトリア王女が結婚した相手はスポーツトレーナーだった男性です。

 スウェーデンでは1979年の法改正で男女平等の王位継承法が導入され、彼女は皇太子になりました。2002年ごろから、自身のスポーツトレーナーになったことが縁でダニエル・ベストリングさんと交際が始まりました。

 当初は国王が反対し、国民の反応もいいものではありませんでした。それは、ダニエルさんが貴族ではなく庶民だから、という理由ではありません。彼はスポーツについて学んでいましたが、それ以外の教養など、女王の夫として必要なものを身につけておらず、ふさわしくないと思われたのです。

 しかし、そこから努力を重ね、歴史や法律など必要な教養を身につけ、7年かけて国王に認めてもらい、2010年に晴れて結婚しました。最初は否定的だった国民も必死に学ぶ姿を見て、彼の人柄を理解するようになりました。なので、10年に結婚した時は国中が祝福ムードでした。現在も夫婦そろって国民の人気が非常に高く、まさに国の顔となっています。

――著書の中で、北欧の王室は国民との距離が近いと指摘されています。北欧の王室の結婚では他にどのような事例がありますか?

 ノルウェーのホーコン皇太子と2001年に結婚したメッテ・マーリット皇太子妃は、皇太子と出会った時には未婚の母でしたし、元恋人はコカイン不法所持で摘発されています。自身の荒れた過去も取り沙汰されましたが、結婚前の会見で「若いころ足を踏み外しました」などと涙ながらに謝罪し、誠実に対応しました。その結果、国民からも支持され、祝福されて結婚しました。今では社会貢献活動に精力的に取り組み、やはり国の顔となっています。

 元々、欧州大陸の王室は結婚のルールが厳しく、身分違いの結婚が許されない国が多かった。国によっても違いはありますが、「身分が同じでなくてはならない」という場合、王位継承者の結婚相手は同じく君主である王家の子どもでなくてはならず、公爵など位の高い貴族でも「家臣は家臣」ということで、認められませんでした。

 実際、ノルウェー王室も現国…

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