紛らわしい党名略称、有権者も混乱 「民主」と書いたらどうなる?

2021衆院選

進藤健一、江戸川夏樹
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 立憲民主党国民民主党が、衆院選比例代表の党名略称を同じ「民主党」として、有権者に混乱が生じている。各地の選挙管理委員会には「投票用紙に『民主党』と書いた場合はどうなるのか」との問い合わせが寄せられている。

 2019年の参院選では旧立憲の略称は「りっけん」、旧国民は「民主党」で区別できていた。だが今回の衆院選では、分党と結党を経て新たに誕生した「立憲」と「国民」が、それぞれ比例代表での略称を同じ「民主党」として総務省に届け出た。

 20日には期日前投票が始まり、投票所を訪れた有権者が「民主党」と書いて投票した後、両党の略称が同じだったと気づく例もあった。立憲の支持者というさいたま市浦和区の主婦(43)は、略称が書かれた記載台の掲示を見て迷わず「民主党」と書いた。「貴重な一票なのにどちらに投票したことになってしまうのか。わかりにくくもやもやする」

 東京都中央区の会社員女性(28)は「ここでも野党共闘なの、と思った」。同区の会社員男性(43)は誤植かと思い、何度も見てしまったという。「選挙制度としておかしくないか」と疑問を投げかけた。東京都埼玉県の選管には有権者や市区町村選管から計十数件の問い合わせがあるという。

 総務省選挙課によると、公職選挙法では複数の政党が同じ略称を使うことを認めている。投票用紙に「民主党」と書いた場合は、それぞれの得票割合に応じて票を割り振る「案分」になるという。

 では、「民主」と書いた場合はどうなるのか。

 総務省は「有効か無効かは開票管理者が決定することになる」としている。党名に「民主」が入った政党は自民、立憲、社民、国民と複数あり、開票管理者の判断で無効票とされる可能性がある。(進藤健一、江戸川夏樹)

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