国立大受験生に6教科8科目課す案、結論先送り 25年共通テスト

編集委員・増谷文生
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 大学入学共通テストの出題教科に2025年から追加される「情報」について、国立大の受験生に課すことを原則とする案を検討してきた国立大学協会は、11月に予定していた方針決定を見送ることを決めた。浪人生向けに出す問題などについて未定の部分が多いためで、方針決定は年明け以降になる見通し。

 高校の新学習指導要領が来年度の1年生から順次適用されることに伴い、この学年が高3になって臨む25年の共通テストから、教科「情報」(科目名は「情報Ⅰ」)が出題されることが決まっている。国大協は同年の共通テストから、国立大の受験生に対し、従来の5教科7科目に「情報」を加えた6教科8科目を課すのを原則とする案を検討しており、11月12日の総会で方針を決める予定だった。

 この年の現役生と、それより上の学年では「情報」の授業で学ぶ内容が異なるため、文部科学省は9月、同年の共通テストでは浪人生向けに別の問題を出す方針を決定。一方、科目「情報Ⅰ」の問題のなかに浪人生向けの選択問題を入れるか、別の科目として出題するか、現役生と浪人生の平均点に大きな差が出た際に得点調整を行うかなどはまだ決まっていない。

 このため、22日に開かれた国大協の理事会では、11月の総会で方針を決めることを断念したという。

 国大協入試委員会の岡正朗委員長(山口大学長)は理事会後、取材に「浪人生向けの問題の詳細が決まらなければ、現役生との公平性の点から(国大協の方針を)決めることはできない。なるべく早く受験生に方針を示したいので、大学入試センターには早めに詳細を決めてほしいとお願いしている」と述べた。(編集委員・増谷文生