衆院選、自民候補の応援に走る北海道知事 札幌市長は「中立」を明言

2021衆院選

佐藤亜季、中野龍三
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 31日投開票の衆院選で、北海道の鈴木直道知事が与党支援の姿勢を鮮明にしている。19日の公示日から自民党候補らの応援に駆けつけ、「蜜月」ぶりをアピール。鈴木知事は2019年の知事選で自民党公明党の支援を受けて当選しており、国との太いパイプを維持するために道内を駆け回っている。

コロナと政策 衆院選@北海道

 19日公示、31日投開票の衆院選は、医療体制や経済の立て直しなどコロナ対策が最大の争点となりそうです。コロナ禍の下で求められる政策を、北海道に関わる様々な課題とともに現場で探ります。北海道から随時配信します。

 「コロナの影響で大変な状況にいる皆さんの支援を、明確に具体的に実行力をもってやってくれる。支援の輪を広げて、再び国政の場で活躍していただきたい」

 公示日の19日午前、札幌市中央区の大通公園で、選挙カーに上った鈴木知事が、道1区候補の自民前職への支持を呼びかけた。この日は道2、3区の自民候補の街頭演説にも駆けつけ、「具体的な政策をやっていけるのは自公政権だ」などと訴えた。

 2年前の知事選で、鈴木知事は自民党公明党の後押しを受け、立憲民主党などが推す野党統一候補との一騎打ちを制して初当選した。前職の夕張市長時代から培った菅義偉前首相とのパイプもあり、衆院選での与党支援は規定路線と見る向きは強い。

 現職最年少の鈴木知事の人気は道内で根強く、与党候補の陣営からは応援を期待する声が相次ぐ。自民前職の陣営幹部は「うちは無党派層への支持拡大がカギ。人気のある鈴木知事の応援は効果がある」。公示前に候補者本人と鈴木知事の写真を合わせた「2連ポスター」を掲示していた自民元職の陣営幹部は「橋本聖子参院議員も東京五輪のために離党してしまい、(道内で知名度のある政治家は)鈴木知事ぐらいだろう」と話す。

 関係者によると、知事の応援予定はスケジュールがぎっしりで、ある陣営幹部は「終盤にも来てほしいがなかなか予定が決まらない」と気をもむ。

 当の鈴木知事は20日の会見で「当然、公務が優先」とした上で、「私も政治家として理念に共感する方々がいる。北海道のためにどういった形で応援するのが最も良いのか、総合的に考えた中で今後も対応していきたい」と語った。

 一方、最大都市・札幌市の秋元克広市長は、「中立」の立場を明言している。再選を果たした19年の市長選では、与野党相乗りの支援を受けた。秋元市長は13日の会見で「私を支援してくれる方にはさまざまな人がおり、いわゆる『市民党』。特定の人を応援することはない」と述べている。(佐藤亜季、中野龍三)

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