海外客誘致へ準備 在日外国人招き道南ツアー

三木一哉
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 北海道観光振興機構が外国人向けツアー商品の企画担当者や道内在住の外国人を招き、函館など道南地域を見てもらうツアーを開催した。新型コロナウイルスの流行が沈静化した後の海外からの集客を見据え、効果的な誘致方法や、喜ばれる観光先を探るのがねらいだ。

 函館は外国人客に人気があるものの、札幌や登別などと合わせた旅程が組まれると、滞在は日帰りや1泊と短くなりがちだった。市や地元の観光関係者は、函館やその周辺の魅力ある名所や体験観光を掘り起こし、函館を含む道南地域の滞在時間を延ばそうと模索してきた。

 今回のツアーは今月4~7日の3泊4日で実施。旅行会社などでツアー商品を企画する3人と、北海道大学の留学生ら道内在住の外国人12人を招待した。函館市内では恵山や縄文文化交流センターを訪れたほか、江差町でのかもめ島散策、松前町での松前漬けづくり体験といった、外国人観光客が訪れることが少ない場所や活動体験を選んだ。

 中国、インドネシア、台湾などアジアからの8人は江差町の追分会館を訪れ、和服に着替えて、房田勝芳師匠から江差追分の歌い方を習った。さらに江差観光ガイド協会の小田島訓さんの案内で、江戸時代の街並みを復元したいにしえ街道での散策も楽しんだ。

 札幌市内の旅行会社の支店で外国人向けツアー企画を担当している台湾人の邱葉姵岑さんは、「訪れる外国人は少ない地域なので新鮮味はあるが、博物館や展示施設の中国語表示が少なく、公共交通も不便で個人旅行は厳しい。団体旅行なら、北東北と組み合わせて商品化できそう」と話していた。(三木一哉)