広島平和記念資料館でカラー写真展示

核といのちを考える

岡田将平
[PR]

 原爆ドームのわきには喫茶店があり、川にはボート乗り場も見える。鮮やかなカラー写真は、被爆から4年後の1949年に広島で撮影されたものだ。米国・ユタ大(ユタ州)の図書館が所蔵しているのを広島平和記念資料館が確認し、22日から同館東館地下1階で始まった展示「原爆ドームの軌跡―世界遺産登録から25年―」で紹介している。

 資料館などによると、写真は戦後、連合国軍総司令部(GHQ)のマッカーサー司令官のもとで日本の文化財の担当者を務め、その後、ユタ大教授になったパトリック・レノックス・ティアニー氏が撮影した。ユタ大の図書館がティアニー氏寄贈の写真をオンラインで公開していたところ、資料館の学芸員が9月、49年の広島を写した約20枚が含まれているのを見つけた。

 そのうち2枚がパネルで紹介されている。1枚には当時、ドーム北側にあった喫茶店「どーむ」や、南側にあった文化施設「五流荘」が写る。五流荘では翌50年、丸木位里・俊夫妻が原爆の悲惨さを描いた「原爆の図」が展示された。ドーム下の元安川には、ボート乗り場も見て取れる。

 展示を担当する学芸課の菊楽忍さんは「戦後早い時期のカラー写真は貴重。当時の街の様子がよくわかる」と語る。写真の保存状態も良いという。

 ティアニー氏の写真では、ドームのほか、広島駅付近を走る木炭バスや被爆した広島商工会議所の建物などが写されている。ユタ大のマリオット図書館のホームページからアクセスできる。

 「原爆ドームの軌跡」展は来年3月までの予定で無料。被爆前から世界遺産登録をへて現在までの歩みをパネルで展示しており、平和記念公園の設計コンペの募集要項なども紹介している。(岡田将平)

核といのちを考える

核といのちを考える

被爆者はいま、核兵器と人類の関係は。インタビューやコラムで問い直します。[記事一覧へ]