新型コロナのファイザー製ワクチン、5~11歳で有効性91%
新型コロナウイルスのワクチンについて、米製薬大手ファイザーと独バイオ企業ビオンテックは22日、5~11歳の子どもでも発症を防ぐ効果が約91%だったとする新たな臨床試験の結果をまとめ、米食品医薬品局(FDA)に報告した。FDAは子どもへのワクチン接種のデータについて近く検討する予定で、11月初旬にも接種が始まる可能性がある。
臨床試験には5~11歳の約2200人が参加。大人が使う量の3分の1の量を2回、3週間あけて接種したグループでは3人が新型コロナを発症した一方、同じ間隔で偽薬を接種したグループでは16人が発症した。有効性は90・7%だったという。
ワクチンを接種して感染した子どもたちは症状も軽くて済んだ。深刻な副反応も起きなかったという。
一般的に、子どもは新型コロナに感染しても症状が軽い傾向があるが、米国ではデルタ株が流行し、感染者が増えるなかで、入院する子どもの数が増えた。
FDAの諮問委員会は10月26日、子どもへのワクチン接種について検討する会議を開く予定。米疾病対策センター(CDC)の諮問委員会も11月2~3日に会議を開く。これらの会議を経て、FDAが子どもへのワクチン接種の緊急使用を許可し、CDCが接種を推奨すれば米国内で子どもへのワクチン接種が始まる。(ワシントン=合田禄)

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