第3回「政治家っておじさんばっかり」SNS頼みの政治家、離れすぎた若者

有料会員記事2021衆院選withU30

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 選挙ポスターをじっくり見るのは初めてだった。衆院選が公示された19日、東京都内の男子大学生(20)は、候補者の顔写真だけでなく政策も書かれていることに気づいた。誰が当選してもいいわけじゃない。「結構面白いかも。誰に投票するか、ぎりぎりまで考えてみよう」。これまで素通りしていたポスター掲示場。行動を変えたのは、新型コロナウイルス禍だ。

 昨春の大学入学後、振り回され続けた。授業はほぼオンライン、バイト先の焼き鳥屋は閉店。ワクチンをいつ接種できるか、スマホで毎日調べた。そのうち、「厚生労働相や首相の名前が友達との会話に自然と出てきた」と話す。そして気付いた。「自分の生活は政治家の決断に左右される」

 18~24歳の400人が答えたマーケティングチーム「SHIBUYA109 lab.」の7月のネット調査では、約5割がコロナ対策に関心があると回答。約8割が次の選挙で投票する意向を示した。

 コロナ禍を機にこんな変化がある一方で、これまで若者の投票率は低迷している。2017年の前回衆院選で10代は40・49%、20代は33・85%。最も高い60代から30ポイント以上の差がある。

 東京・渋谷を訪れていた女子高校生(18)は「将来育児とかに興味を持つかもしれないけど、今はない。壁にぶつかれば興味を持てばいいかな」と語る。興味を持ちにくいのは、ニュースで報じられる「政策」が高齢者向けの話ばかりに思えるからだ。「だから政治家っておじさんばっかりなんじゃないの。課題を抱える世代が政治ってやるもんでしょ」。高齢者の、高齢者による、高齢者のための政治だと感じる。

 なかなか縮まらない政治と若者の距離。東海大の辻由希教授(政治学)は、政治家の性別や年齢構成が、若者や女性からみた政治のイメージに影響する可能性を指摘します。

話題になった動画、政治家が語ったのは

 女性の有力政治家のテレビ報…

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