コロナ禍で私たちの日常は一変した。不自由を強いられ、不安に覆われる日々のなか、暮らしに直結する政治へ厳しい目を向ける有権者もいる。それぞれの思いを一票に込めようと、衆院選を注視している。
看護師女性の政治観が変わったのは昨年の休校要請からだったといいます。記事後半では、職業柄でコロナ禍の中小企業支援対象から全て外れてしまったラブホテル経営者、自宅にこもるしかなくなってしまった大学生の声も紹介します。
ポストのチラシ、読んでみよう
山口県内の病院に勤務する看護師の女性(38)はこの夏、新型コロナ病棟で2カ月間勤務した。その頃、デルタ株の広がりもあって東京などの都市部を中心に感染者が急増。女性が勤める病棟でも入院患者が増え、休みを十分に取れなくなった。
患者をみとることもあった。感染を防ぐため、家族の面会は亡くなる間際まで禁じられ、ガラス越しに面会できたときにはすでに意識を失っていることもあった。「とてもせんなかった(やるせなかった)」
家庭では家族間の感染を防ぐため、食事の時間をずらしたり、寝室を別にしたりした。小中学生の3人の子どもには当初、コロナ病棟で勤務していることを伝えなかった。話が学校で広まり、いじめを受けるのではと心配したからだ。「胸を張るべき仕事なのに、偏見が家族に向けられたらと思うと怖かった」
昨年2月、当時の安倍晋三首…
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