つり革には実物大の…「干し芋の聖地」知名度つかめ 9割生産の茨城

林瞬
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 茨城県ひたちなか市名産の干し芋をPRしようと、ひたちなか海浜鉄道が、湊線(勝田―阿字ケ浦間)で「ほしいもラッピング列車」の運行を始めた。同市を干し芋の聖地、沿線を干し芋列車王国と位置づけ、知名度アップを狙う。

 農林水産省の統計によると、茨城県の干し芋生産量は全国の9割近くを占め、そのうち大部分がひたちなか市で生産されている。ラッピング列車は16日に走り始め、通常運行のダイヤに組み込まれている。運行期間は来年2月までを予定しているという。

 列車の色は干し芋をイメージした黄色中心で、干し芋づくりの工程も描かれている。干し芋列車王国の王とされる「キング・ホシーモ」をはじめとする王族の姿も。車内には、干し芋の実物大の食品サンプルが付けられたつり革があり、表面の粉や細かいしわまで表現されている。

 列車のデザインは、干し芋列車王国をテーマに全国から公募し、水戸市のデザイン専門学校に通うHIKARIさん(20)の作品が選ばれた。学校の先生に勧められて応募したという。「明るくて気持ちが晴れるような色を意識した。こんなに大きいキャンバスにデザインしたことは今までなかったので、うれしい。列車を見て、干し芋や鉄道に興味を持ってくれたら」と話した。

 同鉄道の吉田千秋社長(56)は「沿線の観光発展の基礎になれば」と期待している。(林瞬)