あなたも「海の隣のピアニスト」に 足摺海洋館に設置、演奏は自由に

笠原雅俊
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 誰でも自由に弾ける「ストリートピアノ」が23日、高知県土佐清水市にある四国最南端の水族館「足摺海洋館(SATOUMI)」にお目見えした。眼前に広がる青い竜串湾に向かって好きな音楽を演奏できる、その名も「海のピアノ」。

 海洋館のオープンテラスに設置されたのは、市民から寄贈されたアップライトピアノ。民家で約30年眠っていたピアノで、調律され、見事に復活した。「海のピアノ」の誕生を記念して、ピアニストの西村由紀江さん(54)やピアノ教室に通う小学生3人がさっそく演奏を披露。美しい音色を秋の海に響かせた。

 演奏した西村さんは「愛らしい音がするピアノですね。音が海と空に吸い込まれてゆくようで心地いいです」。愛媛県愛南町の小学6年、黒萩琉楓(るか)君(11)は「緊張したけど海に向かってピアノを弾くのは気持ちいいです」と笑顔で話した。

 海洋館の担当者は「ピアノを弾いて幸せな気持ちになっていただくとうれしいです。水族館の新しい魅力にしたいです」と期待している。(笠原雅俊)

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