毎日検査、ワクチン接種確認… コロナで選挙戦に変化 SNSにかじ

2021衆院選

榧場勇太、佐藤亜季、中野龍三
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 衆院選でしのぎを削る各候補者の陣営は、新型コロナウイルス対策に気を配っている。北海道内の感染状況は落ち着いているとはいえ、関係者に感染者が確認されれば、濃厚接触者の隔離などで活動に影響が出る。陣営はさまざまな工夫を凝らし、選挙運動はコロナ禍の中で様変わりしている。

選挙区を歩く@北海道

 衆院選が公示され、道内各地で激しい選挙戦が展開されています。北海道の各選挙区で問われる政策課題や選挙戦の状況を追います

 立憲新顔の陣営では、選挙カーの運転手を含め10人以上いる遊説スタッフが毎日、出発前に抗原検査をしている。選挙期間分として検査キット約300個を用意したという。

 屋内での大規模な演説会はほとんど行わず、街頭演説の回数を1日10回ほどに増やした。従来通りの活動ができない分、SNSを活用して知名度アップに努めている。この候補者は「これまでは密をつくることが選挙の王道だった。今の有権者はスマートフォンの画面で候補者を判断することに抵抗感がなくなっている」と話す。

 自民新顔の陣営では、選挙カーの中に仕切りを置き、飛沫(ひまつ)の飛散を防ぐようにしている。マイクは候補者用と応援弁士用とを使い分け、毎回消毒するなど念を入れる。陣営の担当者は「マスクをしていると候補の顔を覚えてもらいにくいが、ほかの候補も同じ条件なので仕方ない」。

 立憲前職は、選挙事務所のスタッフ全員がワクチンを2回接種したことを確認した上で、作業に従事してもらっている。屋内での演説会は行うが、3人がけの机を使う人数を1人にするなど定員を減らして開いているという。

 自民元職の陣営は、寒くても事務所のドアを常に開放して換気に気を配る。この候補も屋内での演説会を減らした分、SNSを重視。「無党派層や若者を取り込むため、SNSやネットを使った発信を増やしている」

 「『電話がけ』が最も気をつかう」と話すのは自民前職の陣営だ。演説会を減らした分、電話による投票呼びかけの重要性が増した。ただ、電話で声を出す際に飛沫が生じやすいだけに、スタッフの間に仕切りを置くだけでなく、席を部屋の隅に分散して配置するなど工夫を凝らしている。陣営幹部は「今後はこうした選挙運動が一般的になるのか、以前のような活動に戻るのか、どうなるのだろう」と話す。(榧場勇太、佐藤亜季、中野龍三)

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