仏大統領選、極右論客が2位に 差別発言で罰金刑の過去 日本を評価

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パリ=疋田多揚
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 来年4月のフランス大統領選で、極右の論客エリック・ゼムール氏(63)が世論調査で2番手につける結果が相次ぎ、社会に驚きが広がっている。イスラム教徒や移民への差別発言を繰り返し、罰金刑を受けてきた人物だ。マクロン大統領の有力な対抗馬とみられていた右翼政党「国民連合」のルペン氏の支持基盤を奪った格好で、ルペン氏は挽回(ばんかい)に躍起だ。

 22日に仏紙ルモンドが掲載した世論調査では、ゼムール氏はルペン氏と16%前後で並んだ。再選がかかるマクロン氏は25%前後で、半年前に首位を競っていたルペン氏は勢いをそがれている。

 ゼムール氏は同日、「庶民層と愛国的ブルジョア双方から支持を得られるのは私だけだ」と記者団に語り、手応えを誇った。正式な立候補表明はしていないが、支持者を集めたミーティングを重ねており、近く決断するとみられている。

 ゼムール氏はパリ郊外出身で、アルジェリアユダヤ人の家庭に育った。保守系仏紙「フィガロ」などにコラムを執筆し、物議を醸すコメンテーターとしてテレビ番組にも出演を重ねてきた。

 これまで、「密売人のほとんどはアラブ人と黒人だ」「フランスは30年間、(イスラム教徒から)侵略を受けてきた」などとテレビで発言。宗教や人種の憎悪をあおったとして罰金刑を受けた。子どもに「フランス風の名前」をつけるよう義務づけるべきだと主張。先月には日本を「移民を拒み続けている安全な国」だとして、モデルにすべきだと訴えた。

 グローバル化や移民でフラン…

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