「衆院選の前哨戦」山口は自民、静岡は新顔3氏が激戦 参院補選

2021衆院選

榊原一生、楢崎貴司
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 岸田政権にとって初の国政選挙で、衆院選の前哨戦となった参院静岡選挙区と山口選挙区の補欠選挙が24日投開票された。山口選挙区で自民党比例前職の北村経夫氏(66)=公明党推薦=の3選が確実になった一方、自民、立憲民主・国民民主の2党が推薦する無所属、共産党の新顔3氏が争う静岡選挙区は激戦となっており、当落の判明は深夜までもつれそうだ。

 山口補選は、衆院山口3区にくら替え立候補した林芳正・元文部科学相の辞職に伴うもので、自民党山口県連は8月の公募で、地元出身で参院比例区当選2回の北村氏を後継に選んだ。選挙戦で北村氏は、新型コロナ対策に加え、外交防衛力の強化などを訴えて支持を集めた。

 立憲民主など野党5党と市民連合の県組織は、統一候補の擁立をめざしたが断念。共産が単独で擁立した新顔で元県議の河合喜代氏(61)は支持の広がりに欠けた。自民の支持基盤が厚い山口で野党勢力として足並みをそろえられなかったことが結果に響いたとみられる。

 静岡補選は、前御殿場市長で自民公認の若林洋平氏(49)=公明推薦=と、前県議で無所属の山崎真之輔氏(40)=立憲民主、国民民主推薦=、共産公認で党県常任委員の鈴木千佳氏(50)の新顔同士の争いとなった。

 6月の静岡県知事選に立候補した前参院議員の辞職に伴う選挙だが、山口に比べ野党勢力にも一定の支持基盤があることから、政権与党は党幹部を相次ぎ投入するなど総力戦で臨んだ。自民の甘利明幹事長は「厳しい環境下だが、みんなが結集すれば必ず勝てる」などと訴えた。

 岸田文雄首相も7日の告示日と選挙戦終盤の21日の計2回にわたって応援に入る異例の対応をとった。衆院選との相乗効果を狙って衆院選候補者と一緒に支持を呼びかけ、「(衆院選勝利の)先陣を切ってもらうために頑張ってもらいたい」と発破をかけた。

 野党側は選挙戦終盤に立憲の枝野幸男代表と国民民主の玉木雄一郎代表、連合の芳野友子会長がそろい踏み。枝野氏は「激戦だから3人そろって応援に来た。政治を変える受け皿が静岡にはある。一緒に日本を変えよう」と訴え、「野党共闘」を演出した。また、静岡県知事選で自民候補に約33万票差で大勝した川勝平太知事も応援に駆けつけ、支持拡大を図った。(榊原一生、楢崎貴司)

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