インフルのワクチンが品薄状態 コロナと重なり、解消の見通しは

有料会員記事

遠藤隆史、江戸川夏樹
[PR]

 インフルエンザのワクチン接種の予約が各地で取りづらくなっている。新型コロナウイルスのワクチン製造と重なり、出荷が遅れ気味のためだ。国は今月末には品薄状態を解消できるとの見通しを示している。

 「65歳未満の予約がすべて定数に達しました」「入荷が不安定な状況です」。各地のクリニックのホームページには、インフルのワクチン接種に関する掲載が目立つ。

 例年、インフルのワクチン接種が始まるのは10~11月。東京都大田区の「大川こども&内科クリニック」にも10月21日、ワクチン接種の希望者がひっきりなしに訪れていた。近所に住む女性は小学2年の息子(8)と一緒に接種。ワクチンが少ないと聞き、9月に予約を済ませていた。「接種できてホッとした」と胸をなで下ろしていた。

 同クリニックが昨年10月に受けた接種予約は3千人分だったが、今年10月は1千人分に抑えた。大川洋二理事長はインフル感染者が多い年明けの1~2月を前に「コロナの感染が落ち着いている今のうちに、インフルのワクチンを接種して欲しい。でも在庫がない」。ワクチンが例年の6~7割程度しか届いていないと語る。

 厚生労働省によると、10月24日までの1週間のうちに、全国約5千カ所の定点医療機関から報告されたインフル感染者は13人。昨年同期も20人と少なかった。一昨年同期は3550人だった。昨年のインフル感染者が少なかったのは、手指消毒などのコロナ対策が理由とされる。

 ただ、今季について、日本感染症学会は、前季感染者が少ないため集団免疫が形成されていない恐れを指摘し、ワクチンの積極的な接種を推奨している。

 厚生労働省によると、今季の…

この記事は有料会員記事です。残り373文字有料会員になると続きをお読みいただけます。