性は「タブー」か 言えなかった性被害、大学生は性教育を始めた

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佐藤瑞季
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 同じ市内で、小学生が下校中に下半身を触られる被害が発生。「帰りの会」で注意喚起しましょう――。

 「校長先生に、そう言われました。あなたなら、子どもたちにどう伝えますか?」

 土曜夜に開かれるオンライン講義「性教育プログラム」。講師の問いかけに、教員を志望する受講者が「不審者が出たから1人で下校しないように、ですか」と答える。

 「そうですね。でも、知り合いが加害するケースも念頭に。同様の被害経験がある児童がいるかもしれないと思うことも大切です」

 助言を聞きながら、プログラムを企画したメンバーの1人、岐阜県に住む藤井結愛(ゆうあ)さん(21)は思った。

 「こんな風に対応してくれる先生なら、安心して打ち明けられるかな」

 性ってタブーなのかも。そんな「モヤモヤ」を抱えていた高校2年生の秋。藤井さんも被害にあった。

身近なことで何となく覚えた違和感や苦しさ。そこから一歩踏み出し、行動を始めた若者たちがいます。衆院選を前に、若い世代の「モヤモヤ」と、政治とのつながりを考えます。

 歩いて下校中、自転車で通りかかった知らない男に、いきなり胸を触られた。翌日から学校に行くのが恐ろしくなったが、先生には言えなかった。無理に登校を続け、過呼吸で倒れたこともある。

 性に関することは、他人に話すものではない。そう考えていた。

 おそらく、きっかけは性教育

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