夫亡くし息子2人育てた「ひととき」と10年 励まされ心のバトンに

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河合真美江 才本淳子、有近隆史
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 生活面の女性投稿欄「ひととき」が今月、誕生から70年を迎えました。その歴史は、週200通にも上る読者の投稿が作り上げたものです。500字にどのような思いを込め、伝えようとしてきたのか。ひとときとともに人生を重ねてきた投稿者を訪ねました。

70周年を迎えた「ひととき」 記念イベント開催

10月2日に東京・築地で開かれた桐野夏生さんの講演などを動画で配信しています。11月20日まで。

 奈良市の大川靖子さん(45)が初めて「ひととき」に投稿したのは、2011年末だった。12月20日に次男の晃正(こうせい)さん(9)を出産。眠れなかった夜、産院のベッドですらすら文章が浮かんだ。

 いつか出したいと思っていた投稿欄。年明けの掲載と知らされた。うれしくて、夫の貴之さんにいち早く知らせた。「中身は読んでからのお楽しみね」

 「もう1人の家族」というかけがえのないプレゼントをもらった昨年。優しくたくましく、子どもたちを見守る母になろう。今年はにぎやかな1年になりそうだ。(12年1月5日)

 けれども、思いもかけない年が明けた。忘年会に行った夫が元日の早朝、帰り道でタクシーにはねられた。病院に運ばれたが、意識は戻らなかった。1月7日、36歳で亡くなった。

■「天国で読んで」 棺におさ…

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連載ひととき たどって

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