ウズベク大統領選、現職圧勝へ 「真の競争ない」欧州監視団が指摘

喜田尚
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 中央アジアウズベキスタンで24日、大統領選が行われた。インタファクス通信によると、中央選挙管理委員会の25日の第1回中間発表では、現職のシャフカト・ミルジヨエフ氏(64)が得票率80・1%で他候補をリードし、圧勝する勢いだ。暫定投票率は前回を約7ポイント下回る80・8%だった。

 ウズベキスタンでは1991年のソ連崩壊以来、同国を率いたカリモフ大統領が2016年に死去。当時の首相だったミルジヨエフ氏が同年12月の大統領選で後継候補として約89%の得票率で圧勝した。強権支配のカリモフ政権下で厳しい監視下に置かれたイスラム教勢力や言論への規制を一部緩和。観光など投資誘致にも力を入れた。

 ただ大統領に権限が集中する政治システムは変わっておらず、大統領選に候補者を立てられるのは登録された政党に限られる。今回はミルジヨエフ氏以外に4人が名乗りを上げたが、いずれも事実上ミルジヨエフ氏を支持する政党が公認した名目だけの候補で活発な論戦は行われなかった。

 欧州安全保障協力機構(OSCE)の選挙監視団代表は25日、記者団に「選挙に真の競争はなかった」と語った。(喜田尚)