文化勲章の報、ベッドの妻は小さく「うん」 牧阿佐美さん最後の言葉

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聞き手・定塚遼
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 日本のバレエ界を長年先導してきた牧阿佐美さん。20日に死去したあと、文化勲章を受章することが発表された。牧さんの夫で、牧阿佐美バレエ団の芸術監督の三谷恭三さんは、亡くなる前夜に、政府の担当者から文化勲章に内定したと連絡を受けたという。三谷さんが、牧さんについて語った。

 (牧さんは)去年の10月に腸閉塞(へいそく)で手術をした際に、大腸がんが見つかりました。それでも気丈に振る舞って、一生懸命仕事を続けていて、今年の8月頭には、「月末には歩けなくなる」と医師から言われましたが、今月11日までは普通に歩いていて、所長を務めている新国立劇場バレエ研修所の舞台の打ち合わせで、練習のビデオをチェックしていました。

 新型コロナの影響で、入院すると面会ができなくなるということを聞いて、「入院は嫌」とずっと自宅にいました。教え子たちが見舞いに来てくれて、本人もうれしかったと思います。亡くなる2日前くらいまでは、教え子が見舞いに来ると、楽しそうにしゃべっていました。

 意識がだんだん薄れてきた1…

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