麻生氏「温暖化でうまいコメ」発言 官房長官が別見解

西村圭史
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 自民党麻生太郎副総裁が衆院選の街頭演説で「温暖化したおかげで北海道のコメはうまくなった」と発言したことについて、松野博一官房長官は26日の記者会見で問われ、気温上昇によって全国ですでにコメの品質低下の影響が確認されていると述べた。

 松野氏は「個々の国会議員の発言について政府としてコメントすることは差し控えたい」としつつ、一般論として、22日に閣議決定した「気候変動適応計画」に盛り込まれた気候変動への懸念に言及した。

 同計画では、気温上昇の影響ですでに全国でコメの品質低下が確認され、今世紀末には収量も減ると指摘。松野氏はこれをふまえ「政府としては、すでに生じている、または将来予測される気候変動の影響による被害を防止、軽減するため、対策に取り組んでまいりたい」と述べた。

 麻生氏は25日に北海道小樽市での街頭演説で、「暑くなった、温暖化した、悪い話しか書いてないけど、温暖化したおかげで北海道のコメはうまくなったろ?」と発言。「お米の花が実に変わる、あのころの温度が2度上がった。それだけで売れるようになった。おいしいお米になって。それを輸出している。これが今の現実じゃありませんか」と語っていた。(西村圭史)

写真・図版
会見する松野博一官房長官=2021年10月26日午前10時58分、首相官邸、上田幸一撮影