ミスター、冷めぬ情熱 長嶋茂雄さんに文化勲章「みなさんのおかげ」

松沢憲司
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 野球界で「ミスター」と言えばこの人。野球を国民的競技に押し上げた功績で、プロ野球巨人終身名誉監督の長嶋茂雄氏(85)が今年の文化勲章に選ばれた。スポーツ出身者の受章は水泳の古橋広之進氏に続き2人目。「野球では初めての受章。みなさんのおかげでもらえたし、うれしい」と笑う。

 立大から巨人入り。その名を知らしめたのは1959年、東京・後楽園での天覧試合だ。昭和天皇、皇后が初めてプロ野球を観戦した試合でサヨナラ本塁打。国民的ヒーローになった。

 選手として首位打者本塁打王など数々の栄冠を獲得し、巨人の監督としても5度のリーグ優勝と2度の日本一を経験した。だがアテネ五輪日本代表の監督だった2004年3月、脳梗塞(こうそく)で緊急入院。右半身は不自由な状態が続いている。

 85歳という高齢もあり公の場に出る機会は減ったが、7月の東京五輪の開会式に登場。「ON」と並び称された王貞治氏、巨人時代の教え子で元大リーガーの松井秀喜氏と聖火をリレー。大役を務める姿が話題になった。

 「野球界のみならず、日本のスポーツが全般的に盛り上がっていけばいい」と話す。「わが巨人軍は永久に不滅です」との名言を残して引退してから、47年。情熱は冷めない。(松沢憲司)

 ながしま・しげお 千葉・佐倉一高(現佐倉高)から立大を経てプロ野球巨人に入団。選手として首位打者6回、本塁打王2回、打点王5回、最優秀選手5回など輝かしい成績を残した。背番号「3」は巨人の永久欠番。監督としては5度のリーグ優勝、2度の日本一。88年野球殿堂入り。