「土の臭い」放つ白土三平さん作品 弱者の視点、戦中のひもじさ原点

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小原篤
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 八つ裂きにされる忍者、生きたまま腹を裂かれる妊婦……。8日に亡くなった漫画家白土三平さんの作品は、しばしば「残酷」と評された。その奥には、自然と共に生き、命を見つめる厳しいまなざしがあった。

 「肉を喰(く)うものは、その肉をもたらす生物(いきもの)の殺される時の声を聞かなければならない」

 1960年代から房総半島で暮らした白土さんは、きのこ狩りや鹿の解体などを記録したフォト・エッセーでこう書いた。命の生々しいやり取りから生きることの価値をつかみ取るという姿勢は、創作にも通じる。原点は、中学生の時に長野県上田市に縁故疎開した体験だ。

「強い者から見る体験してない」

 講談本で猿飛佐助ら忍者の活…

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