復活は「まだやれる」の反骨心と共に ヤクルト優勝を支えた今野龍太

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松沢憲司
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 ♪君ではダメだと言われてしまったか?

 君じゃない人の方がいいと諦められたか?

 困難に立ち向かう人たちの背中を押すような熱い言葉が並ぶ、シンガー・ソングライター・高橋優さんの名曲「プライド」。その歌詞がぴったりくるのが、ヤクルトの中継ぎ投手・今野龍太(26)の野球人生だ。戦力外からはい上がり、6年ぶりのセ・リーグ制覇に大きく貢献した。

 2014年に入団した楽天から、19年オフに戦力外を告げられた。1軍登板はわずか15試合。だが、12月にヤクルトと支配下選手契約を結べた。

 20年シーズンは、1軍で20試合に登板した。今野が登場曲に「プライド」を使うようになったのは、この年からだ。

 「1回クビになっているし、ヤクルトでも、そんなに期待されていなかったとは思うんで。曲を聴いて、今までの自分の状況と似ているのかなと思って、この曲にしました」

 宮城県北西部の大崎市にある岩出山高校のエースだった今野は13年、3年夏の宮城大会2回戦でノーヒットノーランを達成。部員11人の県立高校で、3回戦で敗退した。

 それでも、球威のある直球が楽天の星野仙一監督(当時)の目を引いた。この年の秋にあったドラフトで9位指名。育成をのぞけば、12球団で最後の76番目だった。

 岩出山の星――。地元の期待と注目を集めた。だが、右ひざの半月板を痛めて手術するなど、苦難の日々だった。

 プロの世界の厳しさを一度味…

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