京都大、霊長類研を解体・再編へ 飼育施設めぐる不正経理など受け

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野中良祐
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 京都大は26日、チンパンジー飼育施設の整備をめぐる不正経理問題が起きた霊長類研究所愛知県犬山市)の組織を解体し、再編すると発表した。霊長類研は1967年の設立以来、サル研究をリードする存在として国際的にも名を知られてきた。

 霊長類研では、所長も務めた松沢哲郎・元特別教授(2020年11月に懲戒解雇)らが11~14年度に進めた、チンパンジーのおりを整備する契約で、不正経理が発覚。京大は架空取引などによる支出が約5億円あったと認定した。会計検査院が指摘した約6億円の不適正支出と合わせた計約11億円に利息にあたる加算金を上乗せした分が、事業費や研究費を助成した国や日本学術振興会への返還対象となっている。

 京大によると、すでに学術振興会へ約9億円を返還している。原資は霊長類研への予算削減などでまかなっているが、返済額は10億円以上残っている。

 京大は22年3月末で霊長類研の組織を解体し、同4月以降は「ヒト行動進化研究センター(仮称)」として再編。主に脳や進化について実験・解析する部門を新センターに残し、サルの生態や行動などを野外で研究する部門は大学院理学研究科などに移す。研究者や職員の解雇はしない。

 サルの飼育や設備は、熊本県

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