ロエベがコロナ禍で苦境のジブリ美術館を支援 宮崎駿の精神に共感

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編集委員・後藤洋平
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 スペインの老舗ブランド「ロエベ」の文化財団は、三鷹の森ジブリ美術館東京都三鷹市)を運営する徳間記念アニメーション文化財団と3年間のスポンサー契約を結んだと発表した。美術館の活動を支援する資金提供を行う。支援の総額は両者の意向で公表していない。

 ジブリ美術館は年間約65万人の来館者がいたが、コロナ禍の影響で3月に休館を余儀なくされた2019年度は約58万人に減少。引き続きの休館や、三鷹市民のみに来館者を限定するなどした20年度は8万7千人に減少し、事業収益も前年度から5億円以上減り、約2億1310万円になった。

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三鷹の森ジブリ美術館 (C)Museo d’Arte Ghibli

 ジブリ美術館が、どんな思いで運営し、支援金をどのように使うのか、スタジオジブリの執行役員でもある安西香月館長に聞いた。

         ◇

 ――ロエベは今年1月、ジブリの「となりのトトロ」とコラボレーションしたバッグや服を発表しました。今回の支援は、あの時の関係がきっかけでしょうか?

 そうですね。とはいえ、あの時はロエベさんとスタジオジブリ本体とのお付き合いで、美術館である我々としては、協業については後で聞きました。

――美術館としては、特にそれまでロエベを意識はしていなかった?

 はい。ですからスタッフは驚いていました。

 ――キャラクターを大胆に取り込んだ商品でした。

 よかったですね。こういう大きなファッションブランドとジブリがコラボするというのは、スタッフにとっても思いもよらないものでした。ロエベの表参道店を見に行った時、みんな「えー、なぜジブリがロエベさんとコラボできるの?」と思ったそうです。

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「パズル マックロクロスケ ミニ バッグ」(ロエベ提供)

 私自身、バッグブランドとしてのロエベが好きでした。「ジブリのキャラクターで何が出来るのかな」と思っていましたが、マルケトリー(かたどった皮革のピースをはめ込む手法)を見て納得しました。職人の技術を駆使していましたから。

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レザーピースを熟練の職人たちが手作業でモザイクのようにはめ込むマルケトリーの技法(ロエベ提供)

 ものづくりというのは、誰か…

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