防衛相「わが国への示威活動」 中ロ艦艇の日本周回に警戒感

松山尚幹
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 中国海軍とロシア海軍の艦艇計10隻が日本周辺を回るように航行したことについて、岸信夫防衛相は26日の閣議後会見で「このような大規模かつ長期間にわたる活動は初めての確認で、極めて異例。わが国に対する示威活動を意図したものと考えている」と警戒感を示した。

 中ロの艦艇10隻は18日から23日にかけて日本周辺を航行。津軽海峡を通過して太平洋に抜け、伊豆諸島の海域などを航行した後、鹿児島県の大隅海峡を通過して東シナ海へ抜けた。この際、中ロ艦艇から艦載ヘリが発着。領空侵犯の可能性があるとして、自衛隊機が緊急発進した。23日には長崎県男女群島の南海域で中ロが分かれ、ロシア艦艇は対馬海峡から日本海へ航行した。

 中ロは2019、20両年にも日本海などで爆撃機を共同飛行させており、岸氏は「近年、緊密な軍事協力を進めている」と指摘した。今回も「地域の平和と安定の観点からも、重大な関心を持って注視すべきものだ」と述べた。

 茂木敏充外相も26日の会見で「中国側およびロシア側に、外交ルートで重大な関心を持っていることを申し入れている。引き続き注視していく」と述べた。一方、日ロの北方領土交渉への影響については、「この問題はこの問題として、日ロの間では今後、領土問題をはじめ、様々な問題について協議を進める必要がある」と述べ、影響はないとの見通しを示した。(松山尚幹)