老いる中国、高まる介護需要 日系が苦戦するわけは

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上海=井上亮
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 高齢化が急速に進む中国で65歳以上の人口が1・9億人となり、日本の総人口を超えた。介護需要はますます高まる見通しだが、課題は未整備の介護保険と人材不足。一足先に日本でノウハウを蓄積した日系企業も進出するが、苦戦している。(上海=井上亮)

いのうえ・りょう 1982年生まれ。上海支局長。大都市と農村の落差を見るにつけ、「中国」という主語を使う難しさを感じる。

 9月上旬の上海市は蒸し暑い。約1カ月ぶりに入浴した兪鳳娟さん(73)は「さっぱりするからお風呂は好き。力がみなぎるような気持ちになる」と笑った。

 兪さんは2019年に脳腫瘍(しゅよう)の手術を受けた。術後は歩行器を使えば歩けたが、昨年4月、腰を骨折して8カ月間入院。自宅でほぼ寝たきりの生活になった。入浴介護サービスを利用し始めたのは、そのころからだ。

 サービスを提供するのは、日…

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