「まだ登っていない山がある」 渡部暁斗に突きつけられた残念な現実

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勝見壮史
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 オリンピック(五輪)をめざす理由は、人それぞれだ。2022年2月にある北京冬季五輪で金メダルをめざすスキーヤーは、いつもの独特な言い回しで、こう表現する。

 「山、みたいなもの。この例えが、最近しっくりくる」

 ノルディック複合の渡部暁斗は、オリンピック(五輪)で勝ちたいと思うようになっている。

 「山頂の手前までしか登れていない山がある。だから、そこに立ってみたいという気持ち」

 小学生でスキーを始めてから、世界一の選手をずっと目指してきた。ただ、こだわったのは、五輪ではない。ワールドカップ(W杯)の総合優勝だった。

 「五輪は、勝った者が強い。W杯総合は、強いものが勝つ」。一発勝負の五輪は、そのときの調子や運で勝てることもある。毎週のように試合をし、シーズンを通じた成績を競うW杯の総合順位こそ、世界一の証明だと思っていた。

 2016~17年シーズンま…

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北京オリンピック

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