来年2月4日の北京冬季五輪の開幕まで、27日で100日。新型コロナウイルスの世界的な流行が続く中での開催に向け、中国では国を挙げての対策が続く。感染予防の穴は決して許されず、日々緊張が高まっている。(高田正幸=北京、吉永岳央、坂上武司)
ワクチン接種義務づけ
北京五輪・パラリンピック大会組織委員会は、東京五輪よりも厳しいコロナ対策をとる構えだ。
25日、来年2月に迫った北京冬季五輪・パラリンピックに参加する選手や関係者向けの行動ルールである「プレーブック」の初版を発表した。原則、ワクチン接種を義務づける。未接種の参加者には入国時に21日間の隔離を求める。到着は北京首都空港への直行便のみ。医療用マスクの着用を義務とする――。東京五輪が、ワクチン接種を推奨にとどめ、事前キャンプもあって羽田、成田以外の空港も利用できたのと比べ、規制がより厳しくなった。
組織委は、東京五輪のコロナ…
【視点】 「参加することに意義がある」と言います。なぜでしょうか。 それは、色んなところから集まった多様な人とスポーツを通じて交流し、互いを理解し、そして国際協調や社会のために力をつくす人に成長しよう、ということです。五輪の本来の意義はそこにあ