大一番で見せた「つなぎの打線」 高い得点力でヤクルトが優勝

藤田絢子
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 (26日、プロ野球東京ヤクルトスワローズ5―1横浜DeNAベイスターズ) 横浜で横浜DeNAベイスターズを下した東京ヤクルトスワローズの選手たちは、大型ビジョンに映し出された阪神タイガース戦の行方を見守った。阪神が敗れた瞬間、野手最年長の青木宣親がマウンドに真っ先に駆け出した。続く仲間と抱き合い喜び合った。

 「阪神の勝敗は気になったけど、その前に今年を象徴するような打線のいいつなぎがあった」。高津臣吾監督は同点の三回の攻撃を誇った。

 1死一、二塁、4番村上宗隆が内角球に詰まりながらも右前にぽとりと落とし、後ろにつなぐ。仲間の作った満塁機にサンタナが右中間への2点二塁打。「ミスショットすることなく打てた」と話す助っ人は、10月だけで18打点だ。

 最下位だった昨季は、村上の孤軍奮闘が目立った。最高出塁率のタイトルを獲得したのに5番以降が続けない。総得点はリーグで下から2番目だった。

 若き4番は今季も背中で引っ張っている。本塁打はリーグトップタイの39本、打点も1位の岡本和真(巨)に1差に迫る112を記録。その後ろにサンタナ、勝負強さが増した中村悠平、オスナが厚みを加えた。3人がこの日の全5得点をたたき出した。

 下位打線からでも点をとれることを「去年まではなかったところ」と高津監督。3番山田哲人の復活もあり、チーム総得点は12球団唯一の600点台を突破。他を圧倒した。

 村上は2月のキャンプ中に言っていた。「最下位のチームの4番なので、優勝チームの4番になりたい」と。仲間と一丸となって、2年連続最下位からの下克上を成し遂げた。(藤田絢子)