川口真さん死去 「人形の家」「手紙」など作曲、「カール」のCMも

定塚遼

 「人形の家」や「手紙」といった歌謡曲や特撮ドラマ「ウルトラマンタロウ」の主題歌などで知られる作曲家、編曲家の川口真(かわぐち・まこと)さんが敗血症のため20日に死去した。83歳だった。葬儀は近親者のみでおこなった。喪主は長男真太郎さん。

 神戸市に生まれ、岡山県で育った。東京芸大在学中に編曲などの仕事を始めた。本格的な作曲家デビュー作となった弘田三枝子さん「人形の家」(1969年)が大ヒットを記録。翌年、由紀さおりさんの「手紙」もヒットした。作詞家のなかにし礼さんとタッグを組んだこの2曲はいずれも、世間での弘田さん、由紀さんのイメージを一新させる楽曲となった。

 西郷輝彦さん「真夏のあらし」では日本レコード大賞作曲賞を受賞。尾崎紀世彦さんの「さよならをもう一度」、布施明さんの「積木の部屋」、新沼謙治さん「嫁に来ないか」、金井克子さん「他人の関係」などのほか、明治「カール」のCMソングも手掛けた。

 編曲家としても山口百恵さん「いい日旅立ち」やテレサ・テンさん「時の流れに身をまかせ」、ザ・ドリフターズ「ドリフのズンドコ節」など数多くのヒット曲を手がけた。日本作曲家協会の理事長も務めた。

新沼謙治さん「これからも大切に歌っていきます」

 川口真さんの死去を受けて、歌手の新沼謙治さんがコメントを発表した。

 私のデビュー曲「おもいで岬」、続く「嫁に来ないか」を川口先生に作って頂きました。レコーディング前、ご自宅を訪ねてレッスンをして頂きました。途中、真剣勝負の将棋で盛り上がった事は良い思い出です。そして、その年の新人賞や紅白歌合戦初出場など、何もかもが感謝で夢のような1年でした。これからも大切に歌っていきます。久々の知らせは寂しい限りです。ご冥福をお祈りいたします。