弁護士が依頼者の預かり金2621万円流用、業務停止1年の懲戒処分

町田正聡
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 鹿児島県弁護士会(保沢享平会長)は26日、依頼者の預かり金を流用するなどしたとして同会所属の吉岡大司弁護士を業務停止1年の懲戒処分にしたと発表した。処分は25日付。

 同会によると、吉岡弁護士は2019年12月から20年2月にかけて、担当していた交通事故の損害賠償事案で保険会社から吉岡弁護士の預かり金口座に振り込まれた約458万円を事務所経費などに流用し、依頼者への預かり金の返還が遅れた。こうした流用などが計5件、計約2621万円確認されたという。

 昨年4月から6月に同会の市民窓口に3件の事案について苦情があり、県弁護士会執行部や綱紀委員会が調査。計5件の流用が確認されたため、裁判官や学者らで構成する懲戒委員会に審査を求め、処分が議決された。吉岡弁護士は流用を認め、流用した預かり金はすべて返還されたという。

 保沢会長は記者会見で「預かり金の管理を徹底するよう会員に注意喚起を促す。市民の信頼を回復するよう一層努力していく」と話した。(町田正聡)