育休は「その他の事故」扱い? 男性市議が考えた議会の多様性

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江戸川夏樹 根岸拓朗
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 「多様性」の確保はどうあるべきか。政治の世界でも日常の暮らしから疑問を持ち、声を上げる人もいる。衆院選を前に、地方議員2人に思いを聞いた。

 仙台市議の伊藤優太さん(36)は昨年12月、長男の昌(しょう)ちゃん誕生に合わせた育休として、市議会の一部の日程を休んだ。当時、市議会に育休に関する定めがなく、議会事務局から「休む理由は『その他の事故』の扱いになる」と説明された。

 「議員は誰も育休を取ったことがないままでいいのか」。こう疑問に思い、先例を作ると決めた。市議会の議決のタイミングは避けたが、同僚からは「休まなくてもできる」「自分の時は休まなかった」と言う声もあった。

 家庭ではそれまでも、皿洗い…

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    小室淑恵
    (株式会社ワーク・ライフバランス社長)
    2021年10月28日11時50分 投稿
    【視点】

    男性の育休について推進してきた中で、「休まなくても育児はできる」と私自身もよく反論を受ける。確かに、「休まなくてもできる範囲の育児や家事」というものは存在するし、それを担うことも大切だ。  だが、「24時間わが子の命を守り続ける責任」につ

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