家がない…1歳児を連れた21歳母 2万円とスーツケースが全財産

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 東日本に住む40代のシングルマザーは今月、ツイッターにこう投稿した。

 「住む場所を失う」

 「助けて」

写真・図版
母子家庭向けシェアハウスを運営する社会福祉法人滋賀県母子福祉のぞみ会のLINEに寄せられた相談

 中学1年の娘(13)とアパートで暮らす。勤め先の工場がコロナ禍で、月の半分は出社できない状態が1年半続く。休業手当を受けても家計がまわらない。

 今春に中学生になった娘の制服代や食費の一部を借金でまかない、水道代の支払いが遅れている。NPOの食料支援で米やレトルト食品をもらい、娘には3食を食べさせるが、女性は1日1食だ。年末にやってくるアパートの更新料を払えるめどがたっていない。

 #一律給付金を求めます

 政治家に現状を知ってほしくて、ツイッターにハッシュタグ付きの投稿をした。SNSには同じような訴えが相次いでいた。

 16歳で父を亡くし、母子家庭で育った。20歳で息子を、30代で娘を出産したが、いずれの父親からも養育費の支払いはない。「私が強くならないと」。昼の非正規雇用と夜の飲食店勤務で2人を育てたが、貯蓄はほぼできなかった。今の工場には3年前に非正規で採用。頑張りが認められ、今春に正社員になれたがコロナ禍で仕事がない。

 母子心中のニュースを聞くと、自分と同じように苦しい生活だったのでは、と胸をつかれる。女性は泣きながら話した。「普通の生活がしたい。もう疲れた」

 「母子家庭 支援」。そうスマホで検索し、居場所にたどり着いた女性もいる。

離婚、実家にも住めず…女性は助け求めた

 大津市社会福祉法人滋賀県母子福祉のぞみ会」は今年8月、中央共同募金会の助成を受けて一軒家を借り、母子4世帯が3カ月間、原則無料で住めるシェアハウスを開いた。

 すぐに、ひとり親の女性(2…

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