スカートは女性のもの? いえいえ、男性だって誰だってスカートをはいていい。第3の選択肢としてジェンダーレスの服を提案する動きがあちこちで広がっている。
兵庫教育大大学院の准教授、小川修史(ひさし)さん(42)は半年前、生まれて初めてスカートをはいた。足首まである、丈の長いプリーツスカート。周りの目が気になりどきどきしたが、風が通り抜け、こんなに涼しいのかと驚いた。階段やエスカレーターでは裾を踏んだり絡まったりすることも、着てみて初めてわかった。
もともとファッションに興味はなく、ブティックは「きらきらした世界で、入るのもおっくう」だった。そんな小川さんがスカートをはき始めたのは、元美容師で一般社団法人「日本障がい者ファッション協会」の代表理事、平林景さん(44)との出会いがきっかけだった。
特別支援教育を研究している小川さんは、平林さんに誘われ、2019年に協会の副代表についた。
協会では、障害のある人もない人も誰もが着られるかっこいい服をつくろうと、プリーツのついた巻きスカートを製作した。スカートという名前では手に取りにくい人がいる。そこで、すべての人がはけるボトム「ボトモール」と名付け、スカート、パンツに続く「第三の選択肢」として広めようとしている。
小川さんがあるとき、スカートを着て出かけると、知り合いの洋服屋の店員に言われた。「今日、めっちゃおしゃれじゃないですか!」。そんなことを言われたのは人生で初めて。服を着ることが、がぜん楽しくなった。
とはいえ、男性もはけるスカ…
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むしろ日本では男性の方がジェンダーイメージに縛られて窮屈な思いをしているのではと思う時がある。生き方や働き方、ファッションにしてももっと一人一人が自分の個性にあった選択を自由に楽しめたらよいのにと。何でもかんでもアメリカがよいというわけでは
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