「故意に国民を感染させようと」 ブラジル上院委、大統領訴追を支持

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サンパウロ=岡田玄
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 ブラジルのボルソナーロ政権の新型コロナ対策を検証していた上院調査委員会は26日、「政府が国民を集団感染させようとした」などとして、大統領らの訴追を求める報告書を賛成多数で承認した。今後、検察が起訴するかどうかを決める。ブラジルでは来年10月に大統領選が予定されており、野党には再選をめざすボルソナーロ氏にダメージを与える狙いがある。

 「新型コロナパンデミックに立ち向かう中で、連邦政府が故意に人々を集団感染のリスクにさらしたことを十分に立証できる証拠を集めた」。今年4月から約6カ月にわたり、ボルソナーロ政権の新型コロナ対策を検証してきた上院調査委がまとめた1300ページ近い報告書は、政権が「集団感染による集団免疫」をめざしていたと結論づけた。

 報告書では、新型コロナは死に至る危険のある感染症にもかかわらず、ボルソナーロ氏自身がマスク着用や社会的な距離を尊重しないなど予防対策に違反しただけでなく、国民に違反するよう扇動したと指摘。ワクチン購入を意図的に遅らせたり、予防接種に必要な注射器の購入に反対したりするなどしたとし、人道に対する罪や偽情報拡散、犯罪扇動など九つの罪で起訴するよう求めた。

 ブラジルでは、25日までに60万人が新型コロナで死亡した。報告書は「対策がきちんとなされていれば死者は40%減らせた」とし、今年3月までで12万人の死が避けられたと試算した。

■大統領背後に「裏の内閣」?…

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