第14回「バイト代ゼロ」で生活はギリギリ 子ども食堂に集まる大学生

藤原伸雄
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 食料が大量に入った袋を持つ手に力がこもる。8日、東京都江東区の「ぼたんこども食堂」が開いた一人暮らしの学生向け食料支援。訪れた12人の大学生らはお米や水、レトルト食品などを受け取り、帰途についた。

 コロナ禍は、私たちが直面する現実を浮き彫りにし、置き去りにされた課題を可視化しました。31日の衆院選投票日、人々は何を託そうとしているのでしょうか。私たちの現在地を写真でお伝えします。

 都内の国立大学3年の男子(21)は、居酒屋のアルバイトで月に10万円稼いでいた。しかし、昨春の緊急事態宣言以降、勤務はゼロに。「仕送りだけでは生活はギリギリ。好きなモノも買えない」。宣言解除後もシフトに入れず、バイト収入はない。寮で生活するが、授業は全てオンライン。間近に控える就職活動にも不安が募る。

 日本学生支援機構が昨年度行った生活費や収入に関する調査では、大学生(昼間部)の年間平均収入額は192万7600円。同機構が調査をはじめた2004年以降で最低だった。こども食堂代表の安井覚弘さんは「コロナ禍で生活苦の学生がたくさんいる。出来る限りの支援を続けていきたい」と話す。藤原伸雄

連載私たちの現在地 2021衆院選(全18回)

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