大量の軽石で漁船750隻が出漁できず 魚の大量死も…県が緊急会議

光墨祥吾
【動画】沖縄・国頭村の漁港に漂着した大量の軽石=平野真大撮影
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 小笠原諸島の海底火山「福徳岡ノ場」の噴火でできた大量の軽石が、沖縄本島などに漂着している問題で、沖縄県内で漁船約750隻が漁に出られなくなっていることが、県の調査でわかった。県は27日、緊急の対策会議を開き、漂着の状況や軽石の撤去方法などについて話し合った。

 県内35の漁協に軽石の影響を県が調査したところ、エンジントラブルなどの懸念から計756隻が漁を自粛していると回答(25日時点)。出漁を控える漁船は全体の25%に及び、本島北部地域で多いという。

 県水産課によると、本島北部の国頭村にある辺土名(へんとな)漁港では、いけすで養殖していた魚の体内に軽石が詰まり、大量の魚が死ぬ被害も出ている。

 27日の対策会議では、軽石の漂着の状況や、国の災害復旧事業などを活用して軽石を除去していく方針などを確認した。早ければ今週中にも業者と契約して軽石の撤去の準備を進めたい考えだ。

 また、第11管区海上保安本部那覇市)によると、航空機で軽石の漂流の状況を調べたところ、26日午前の時点で10地点の海域で大量の軽石が確認されたという。11管は船舶に対して、エンジン冷却装置に軽石が詰まっていないかなど定期的に不具合の有無を確認するよう呼びかけている。(光墨祥吾)