「正直、投票行ったことない」 大学生DJが考える主権者教育

有料会員記事2021衆院選

山崎毅朗 宮野拓也
[PR]

 31日に迫る衆院選の投票。選挙権の年齢が18歳まで引き下げられてからの国政選挙を見ると、全年代に比べて、10代、20代の投票率は10~20ポイントほど低い。若者の投票率を上げるにはどうしたらいいか――。

 福岡市のラジオ局「LOVE FM」では、大学生がDJを務める番組「CAMPUS BEATS(キャンパスビーツ)」(土曜午後2時~3時放送)で6月、選挙を話題にした10分間のコーナー「はじめの一票」を毎週放送した。出演している西南学院大4年の下川祥子さん(22)と原口真憂さん(22)が投票について語り合う場面があり、下川さんは「正直、一度も投票に行ったことがない」と明かした。

 下川さんは取材に「政治は上の年代の人たちが決めているイメージ。自分の生活とのつながりが想像できない」と話す。子どもの頃、親の投票のため近所の体育館について行ったこともあるが、「投票所は暗くて、なんとなく近寄りづらいイメージ」と振り返った。

 2017年の前回衆院選で福岡県内の投票率は、全年代平均の53・31%に対し、10代は42・56%、20代は31・58%。19年の参院選も同じような傾向だった。全国的にも同様で、全年代に比べ10代は低く、20代はさらに低い。

 一方、原口さんは「選挙はできる限り行っている」という。ただ、政治に対するイメージは「おじさんがやっていて、自分たちとかけ離れた世界」だ。

 「気軽に話しちゃいけない話題」という感覚もある。芸能人がSNSで選挙や政治的な話題に触れ、「勉強不足。語る資格がない」といった匿名の批判が集まったのが心に残っている。

 下川さんは、主権者教育をテーマにした放送回が印象的だったという。他の出演者が、中学時代に選挙好きの教師がいて、投票所に一番乗りで行っていたという話を紹介した回だ。一番乗りした人は、投票開始前に、投票箱に何も入っていないことを確かめる「ゼロ票確認」ができるそうだ。下川さんは「私が受けた授業は、教科書を読んだりするだけだった。先生自身が選挙を楽しんでいる姿勢が伝わると、もっと関心を持てたかも」と振り返る。

 「オンライン投票ができれば同世代も投票するはず」と提案するのは原口さん。新型コロナで授業のオンライン化が進んだことから、選挙のため投票所に行くハードルが高くなっているとし、「若者の声が政治に反映されやすくなるように、時代に合わせて投票の方法も変わっていいんじゃないか。選挙や政治がいい意味で気軽なものになってほしい」と話した。

 コーナーのスポンサーになっ…

この記事は有料会員記事です。残り1007文字有料会員になると続きをお読みいただけます。
2021衆院選

2021衆院選

ニュースや連載、候補者の政策への考え方など選挙情報を多角的にお伝えします。[記事一覧へ]