バイデン氏も習氏も「東南アジア重視」 ASEANめぐり続く綱引き

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シンガポール=西村宏治、ワシントン=園田耕司、北京=高田正幸
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 米国と中国が、東南アジア諸国連合(ASEAN)を取り込もうと綱引きを続けている。26日にそれぞれがオンラインで開いたASEANとの首脳会議では、両国ともASEAN重視の姿勢を強調。ASEAN各国と日米中韓ロなどが参加した27日の東アジアサミットでも、米中は東南アジア地域の重要性を訴えたとみられる。ただASEAN側には、インド太平洋地域での両国の緊張の高まりへの警戒感がある。

 「将来はこれらの会合を対面式で開催できることを望む。ASEANとの関係は死活的に重要だからだ」

 26日、米ASEAN首脳会議に出席したバイデン米大統領は、総額最大1億200万ドル(116億円)にのぼる新たなプログラムを立ち上げると明らかにした。新型コロナ対策や気候変動、貿易をめぐって米ASEANの友好関係を強化するという。

 米国大統領がASEANとの首脳会議に出席するのは4年ぶり。前政権はアジア重視の「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」戦略を打ち出したものの、トランプ大統領は一度しか首脳会議に出なかった。バイデン氏ハリス副大統領が8月に東南アジアを歴訪したことにも触れ、前政権と異なり、行動で示している点を強調した。

 バイデン氏が東南アジアとの関係強化に精力的に取り組むのは、中国との競争を有利に展開するためだ。

 バイデン政権のインド太平洋…

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