電話口で名前を挙げてしまったら…オレオレ詐欺、2千万円の被害

鶴信吾
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 警視庁は27日、東京都荒川区の70代女性が「オレオレ詐欺」の手口で現金2千万円をだまし取られたと発表した。

 うその電話を受け、おいを助けようと待ち合わせ場所に赴き、現れた女に現金を渡したという。警視庁は、面識のない人物に多額の現金を渡さないよう注意を呼びかけている。

 荒川署によると、被害があったのは26日午前。一人暮らしの女性の家に、おいを装う男から「会社の書類や通帳が入ったかばんをなくした。昼までに4千万円を払う必要がある。何とかならないかな」といった電話があった。女性は日常的に、おいと電話でやり取りをしていたことから「●●かい?」とおいの名を挙げてしまったという。

 女性が男の話を信じ込んで心配していると、おいの「上司」「落とし物拾得のセンター担当者」を名乗る人物からも電話があった。

 女性は「2千万円なら用意できる」と答えて銀行の貸金庫から現金を持ち出し、受け渡し場所に指定された区内の公園近くの路上に向かった。上司の関係者を名乗る女に紙袋に入れた2千万円を手渡したという。

 違和感を覚えた女性はこの直後、おいに電話をした。一連のやり取りの中で初めて、おいが実際に使っている電話の番号にかけたといい、そこで被害に気づいたという。

 公園に現れた女は30~40代くらい。身長は155~160センチほどで、長い黒髪、白いマスク姿だった。リュックのような物に現金を入れて立ち去っており、荒川署が詐欺容疑で行方を追っている。(鶴信吾)